龍が如く開運龍の背中に乗ったら?どうなるの?のお話しです。
昔昔ある村にとても百姓貧しい一家が住んでいました。
百姓の主は茂作と言って地主から土地を借りて耕して取れた農作物を売って生計を立てていました。
しかし、如何せん小作人はなかなか裕福にはなれません。
地主のように多くの小作人に農地を貸して毎月の不動産収入を得ている人にはかないません。
不動産収入ほど確実なものはなく地主は毎月小作人から一定額のお金をもらっていました。
茂作のところが10文ほどで平均の農地でしたが地主はその農地をなんと30もの小作人家族に貸していました。
賃料だけで地主は毎月300文の収入があります。
分かりやすく300文を300万にしてみましょう。
毎月地主は300万の不労所得として不動産収入が入るのです。
頭のいい地主はその300万のうち50万を投資に回していました。
村で井戸を掘る掘削権を買っていたのです。
井戸を掘ると水が出て村人にも周辺の村々へも水を売ることができます。
というのも地主の村と隣接する村々は山間部にあり川も遠くにあり村人は遠くの川から水を汲んでこなければならなかったのです。
そこで地主が目を付けたことが井戸を掘るということでした。
地主の村には昔から言い伝えがあり地面の下を水脈が通っているというものでした。
しかし井戸を掘る技術はありませんでした。
ただ50里ほど離れた遠くの大きな村にはその技術があり地主は50万を毎月投資して井戸を掘る採掘権と技術と当時最新の井戸を掘るための道具を買いそろえまた井戸を掘る労働者を確保しました。
やがて地主の監督下のもと大勢の人夫が井戸を掘り始めました。
そうして掘り進めていくとある日驚きの光景が待っていました。
井戸を掘っていた一人が水源を見つけたのです。
人夫は大声を張り上げました。
ひえー
出るぞ出るぞー
その様子を自分の畑から見ていた茂作はチャンスとばかりになけなしの自分の家にあったお金を握りしめて当時手押しポンプを発明した人の元へと一目散にかけていきました。
丸一昼夜走って、遠くの村にいた手押しポンプの発明家に会いに行ったのです。
その発明家は茂作の遠い親戚にあたる人でした。
茂作は手押しポンプの発明家である廉太郎に会うなり言いました。
”廉ちゃん俺にポンプの権利をうってくれねーか”
茂作は事情を話して家にあるだけの金を持ってきたことを告げました。
”茂ちゃんがそこまで言うなら力を貸すよ、但し地主には売らんでくれよ”
すると茂作は廉太郎に言いました。
”大丈夫だよ、廉ちゃんこの時を俺は待ってたんだ”
熱意だけで廉太郎の権利をもらった茂作は将来の儲かった時のお礼を紙に書いて廉太郎に渡しました。
そして手押しポンプを持って元来た道を一昼夜かけて地主の元へ行きました。
地主は突然現れた小作人の茂作に驚きましたがもっと驚いたのは喉から手が出るほどいまの地主に必要な手押しポンプを茂作が持っていたことでした。
”茂作、おまえそのポンプをどうして持ってるんだ?”
茂作は答えます。
”これですか、地主さんが困っていると思い知合いに借りたんですよ”
地主は用心深く金儲けをしてきたのですが、手押しポンプのことは忘れていたのです。
いや、考えていなかったわけではなく手押しポンプを持っている廉太郎の元へ行っても権利を渡してくれなかったのです。
村で井戸を掘る掘削権を買っていたのにも関わらず水が出た時のことを深く考えていませんでした。
その時には大金を積んで手押しポンプの権利を売ってもらおうと思っていました。
茂作は地主に言いました。
”地主さん、この手押しポンプを一日当たり3万で借りてくれませんかね?”
その当時それ一台だったので地主は茂作に貸している土地の賃料の3分の1でどうだと提案してきたのです。
すると地主は言いました。
”うーん、だが農地はどうするのかね?”
すると茂作は続けて言います。
”いえ、もうわたしは農業は辞めます。
代わりにこの手押しポンプのレンタルを始めます”
いままで農地を貸してくれたので、地主さんさえよければ3万で安くお貸ししますよ。
うーーー
地主は茂作の交渉を受けるしかありませんでした。
ただほかの小作人から入る不動産収入があるので茂作の提案を仕方なく受けれることにしたのです。
茂作は当日から1日3万の不労所得が入るようになりました。
1か月たったところで90万のお金ができたのでそれを元手に金貸し業を始めたのです。
村や隣接する村々にはお金が必要な人が多かったので瞬く間に茂作の事業は波に乗りました。
しかも金利は当時最低のレートだったので村人は感謝しました。
感謝と共に多くの農作物が届けられたのです。
また林業関係者も多くの工芸品や丸太を届けたのです。
そこで茂作はおおくの農作物や工作物を人手を使って街へと続く街道に物産センターを作りました。
物産センターは大盛況で近隣の大きな村や旅行者が押し寄せてきました。
おかげさまで物産センターの経営は順調そのもので毎日お金がうなるほど入ってきたのです。
茂作は廉太郎の元へ行き手押しポンプの権利の残りのお金を支払い利子として、ポンプレンタル代として儲けた売り上げの一部を彼に戻したのでした。
物産センターも盛況だったころついに地主からすべての小作人に貸していた土地を言い値の倍以上の価格で買い入れただ同然の価格で小作人に権利を上げたということでした。
この話にはこれで終わりなのですが、実は続きがあります。
聞きたいですか?
実はなぜ、茂作はこのような成功者となり人々から感謝される人になったのでしょうか?
彼は毎日観音様と龍神様に感謝を唱えていたのです。
観音様はみんなを助ける人を助けるお役目で龍神様は龍神を信じる人に力を貸してくれる存在でした。
茂作は小作人の時にも毎日観音様と龍神様の真言を唱えていたのです。
チャンスをとらえて上昇の波に乗りみんなを助ける行動をした茂作はまさに龍神様に愛され観音様に愛されていたのだと思います。
茂作は毎日のように夢を見ていました。
自分が龍の背中に乗って人々を助けている夢を。
信仰心と実行力のあった彼はそれを信じて行動したのだと思いました。
龍神様はまさに夢を叶える開運龍にもなります。
あなたにもこれと同じことが起きるとしたらさあどうしますか?
これからのこのブログの展開を楽しみにしていてくださいね。
開運龍の背中に乗ってのお話しでした。